テクニカルインフォメーション
サーヴェロバイクの組立・調整には専門知識や工具が必要です。
不明点がある場合はサーヴェロディーラーやサイクルプロショップまでご相談ください。
当社と取引のあるプロショップ(販売店)で、当社をからご購入いただいたサーヴェロ社製品にのみ適用されます。
並行輸入品(海外通販をはじめとする当社を経由していない非正規ルート)や正規販売店以外(譲渡品やオークション等の中古品)でご購入された製品への品質保証、製品及びスモールパーツに関するお問い合わせ・ご注文、各種相談等の対応は一切行っておりません。
■ 作業用スタンド使用について
取付・調整時に作業用スタンド・メンテナンススタンドを使用する際、トップチューブなどのフレームパイプをスタンドで固定しないでください。
フレームパイプで固定したことによるクラック等はメーカーの品質保証の対象外となります。
作業用スタンド・メンテナンススタンドを使用する場合は、シートポストでスタンドに固定していただくか、フォーク固定式をご使用ください。
■ 重量制限について
サーヴェロバイクの重量制限については、バイクにかかる重さ(ライダー + 装備品)は100kgまでとなりす。
■ タイヤクリアランスについて
フレームとタイヤのクリアランスは、チェーンステーとタイヤの隙間が片側4mm(両側で8mm)必要です。
フレームクリアランスの実測数値から、タイヤ幅の実測数値が8mm以上となるようタイヤを選択してください。
■ 指定締め付けトルクについて
取付・調整時の破損を防ぐため、パーツの固定ボルトには指定締め付けトルクが設定されています。
各パーツの取付には必ずトルクレンチをご使用ください。
指定締め付けトルクはボルト付近に明記されている場合がほとんどです。
指定トルク表記が見つからない場合は、下記表を参照いただくか販売店までお問い合わせください。
※下記表は完成車/フレームセットにアッセンブルされるパーツのトルク表記となります。それ以外のパーツのトルクについては、各パーツのトルク表記をご確認ください。
過剰なトルクを加えるとパーツが破損する原因になります。
また、ボルトが緩すぎても破損の原因となります。
トルクレンチでの締め付け後、部品の機能について必ず点検し問題が無いことをご確認の上乗車してください。
全モデル共通事項
パーツ | トルク(Nm) | 該当モデル | 備考 |
ボトムブラケット-圧入式 | – | – | フレーム内のBBシェルの内側を清掃&グリスを塗布します。 BBカップの外側にグリスを塗ります。 BB圧入工具を使用して、ノンドライブ側(NDS)カップを フレームのNDS側に圧入します。 ドライブ側 (DS) にも同じことを繰り返します。 |
ボトムブラケット- 嵌合タイプ |
35-50Nm ※BB本体の規定トルクに準ずる |
– | フレーム内のBBシェルの内側を清掃し、グリスを塗布します。 BBカップの外側とBB嵌合部分にグリースを塗布します。 BB圧入工具を使用して、ノンドライブ側(NDS)カップを フレームのNDS側に押し込みます。 ドライブ側(DS)BBカップをフレームのドライブ側に取り 付け手でねじ込みます。 トルクレンチとBBに適合する専用工具を使用して、BBの ドライブ側(DS)カップを規定トルクまでねじ込みます。 |
ロードブレーキ / シフトレバー (ハンドルバー への取付け) |
6-8Nm | エアロロードモデル オールラウンド/ クラシックモデル モダンロードモデル グラベル & シクロクロスモデル |
ブレーキ / シフトレバーの取り付けについては、 メーカーの説明書を参照してください。 |
TTシフトレバー | 6-8Nm | タイムトライアル& トライアスロンモデル |
ブレーキ / シフトレバーの取り付けについては、 メーカーの説明書を参照してください。 |
TTブレーキレバー | 1.2-8Nm | タイムトライアル& トライアスロンモデル |
ブレーキ / シフトレバーの取り付けについては、 メーカーの説明書を参照してください。 |
スルーアクスル ネジ式 RAT式 |
– | Discブレーキモデル | ナット/アクスルを握り込まないとレバーが閉まらない 状態になるまで、ナット/アクスルを締め付けます。 手のひらにはっきりとしたレバーの跡が残ります。 |
エアロスルーアクスル | 12-15Nm | Discブレーキモデル | 6mm六角レンチが必要です。 |
オールラウンド/クラシックモデル
パーツ | トルク(Nm) | 該当モデル | 備考 |
フレーム | |||
フロントディレイラー マウント(2ボルト式) |
2.5Nm | R5,R | – |
リアエンド固定ナット (ディスクブレーキ) |
12-15Nm | R5,R | 後輪の取り付け前に指で締め付け、17mmレンチを 使用して12-15Nmになるように固定して下さい。 |
チェーンキャッチャー | 4Nm | R5,R | フロントディレイラーに指定トルクが有る場合はそちらに従う。 |
ステム | |||
カーボンステムにハンドルバー取付け | 5Nm | R5,R | ハンドルバーに指定トルクが有る場合はそちらに従う。 |
アルミステムにハンドルバー取付け | 5-6Nm | R | ハンドルバーに指定トルクが有る場合はそちらに従う。 |
ステムをフォークコラムに取付け | 4-5Nm | R5,R | ハンドルバーに指定トルクが有る場合はそちらに従う。 |
ステムトップキャップ | 1-2Nm | R5,R | ヘッドセットの回転を確保しながら、ガタを取り除いてください。 |
シートポストクランプ | |||
27.2mm 丸型シートポスト用 | 6Nm | R | 必ずカーボン用グリスを塗布して固定してください。 |
D型シートポスト用 | 8Nm | R5 | 必ずカーボン用グリスを塗布して固定してください。 |
サドルクランプ | |||
Cervélo SP19 – 27.2mm (丸形) – 2 bolt |
7Nm | R | – |
Cervélo SP-18 (D型) – 2 bolt |
8Nm | R5 | – |
■ シートポストの取付けについて
【 Rシリーズ 】
シートポスト取付の際は、シートポスト表面にある最低差込量の表示を守ってください。
カーボン製シートポストを取付の際は、カーボンアッセンブリーペースト(滑り止めペースト)をご使用ください。
【 Sシリーズ、Pシリーズ、Tシリーズ 】
シートポスト取付の際は、差込量が65mm~85mmとなるように調整してください。
カーボンアッセンブリーペースト(滑り止めペースト)をご使用ください。
フレーム破損を防ぐため、シートポスト底面をフレームに接触させないでください。
シートポストが長すぎる場合は、差込量、調整幅を考慮してシートポストを切断してください。切断にはカーボン用ハクソー(ノコギリ)をご使用ください。また、正確にカットするためParkTool 製 SG-7.2オーバーサイズ切断ガイド(及び同等品)の使用を推奨しています。
長さ調節のために切断を行わない場合でも、シートポスト後端部分に45°の切込み加工(図参照)を必ず行って下さい。
切断面はカーボン繊維のバリ(ささくれ)が出やすいので、目の細かいサンドペーパーを使って綺麗に整えてください。
※カーボンの切断・研磨作業はマスク等を着用して行ってください。
■BBrightボトムブラケット取付時の注意点
BBrightボトムブラケット取付の際は、カップ表面にグリスを塗布し、プレスフィットBB取付工具を使用して圧入してください。
・ボトムブラケット圧入時、抵抗もなく簡単に入ってしまうようなゆるさがある場合
BBrightボトムブラケット圧入時、抵抗もなく簡単に入ってしまうようなゆるさがある場合、グリスを綺麗に取り除き、ロックタイト®7649(硬化促進剤)、ロックタイト®641(はめあい用接着剤)の順に塗布して、BBを圧入し直してください。
BBカップ芯出しのため、圧入が終わったらクランクを組み付け、その状態で1時間以上放置してください。
※ロックタイト®7649、ロックタイト®641使用時は、それぞれのパッケージに表示されている指示に従って作業してください。
■適合BBについて
BBRightに適合する当社おすすめTOKEN社製ボトムブラケットです。
高い回転性能と耐久性を求める方にはTBT仕様をおすすめします。
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アーカイブカタログ
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